2020/11/02 ブログ

「はだしのゲン」。
中沢啓治さんによる、被爆体験を元にした自伝的漫画に、私は昔衝撃を受けました。もっとも、私の場合は漫画ではなく映像で、そのアニメを家族と一緒に観たことを今でも憶えています。

もちろん、当時の私が「再生可能エネルギーを広めたい」と思ったわけではありません。核エネルギーの恐ろしい記憶を呼び起こしたのは、2011年3月11日、東日本大震災による福島原発の事故でした。知り合いが福島で働いていたこともあり、その深刻な状況を自分事として捉えざるを得ませんでした。

「もし将来同じようなことが起こったら?」
「子どもたちが生きていけない環境がつくられてしまうかもしれない」

ちょうどその頃、ひとりの父親になろうとしていた私は、そのことに危機感を抱いたのです。けっして大げさな考えではないと思いました。